奄美大島って?
奄美大島と一言に言っても、一つの島ではなく周辺離島を含んで奄美大島という言い方をします。
一番大きな島が奄美大島本島です。
次に、奄美本島のすぐ南に加計呂麻(かけろま)島があります。
加計呂麻島の南には請島(うけじま)があり、与路島(よろじま)があります。以上あげたのが有人島です。
その他にも周辺に無人島が点在していますが、この有人4島と周辺の小さな無人島を含め奄美大島と言います。
さらには奄美のすぐ北東に喜界島があり、
南に行くと徳之島、沖永良部島、与論島(与論島までが鹿児島県)があり、その南に沖縄本島があります。
大きさとか、一般的な話をすれば、周囲460Km、面積712平方Km。
奄美大島は、沖縄本島を除くと、日本の離島の中では佐渡島についで2番目に大きい島だそうです。
奄美の行政区分は、北から南へ「奄美市・龍郷町・大和村・宇検村・瀬戸内町」の5市町村。
奄美大島には60,000人あまりの人が住んでいます。
奄美空港のある北部はなだらかな丘陵地帯が広がっていて、その平坦な地形を利用して農業が盛んです。
奄美空港から南へ向かう道路沿いには多くのさとうきび畑を目にする事ができます。
中部以南は深い山に囲まれ、平野はその山裾に少しだけ広がっています。
その少ない平野に小さな集落が点在しています。
中南部では北部に比べ山が多いためか雨が多く、果樹の栽培に適していて、特に近年は奄美の「タンカン」は味が良いと評判です。
他にはスモモやパッションフルーツ、グアバ、マンゴウなども特産です。
さらに南の瀬戸内町は大島海峡の複雑な入り江を利用した養殖業(真珠、クロマグロなど)が盛んに行われています。
奄美は「暖かい島」
奄美大島は年間平均気温21度で、亜熱帯性気候の暖かい島です。
夏場は33・34度が平均で、すごい暑い日でも35度くらいまで・・。
本州では埼玉県の熊谷や岐阜県の多治見が40度超えで有名(1位の記録は高知県四万十の41度)ですが、
奄美では逆にありえないんです。
夏場の全国の天気予報など見てると、むしろ本州より涼しい日があります。
なぜか・・島だからです・・廻りは海です・・熱がこもるようなことがないんです。
都会ではビルのエアコンなどからの熱によるヒートアイランド現象なんていう言葉がありますが、
島にはそんな言葉は縁がありません。
むしろ大都会より涼しいくらい・・(^ ^
奄美に住んでいると暖房費とか冬場の衣料品にはあまりお金がかからないですね・・。
逆に離島なので、輸送費がかかっている分ガソリン代などは高いですが・・(-_-
気温自体はそれほど上がらないのですが、陽射しはとってもきついです。
1時間も肌を直射日光にさらしてるとやけどしたみたいになる事もあります。
島の人はある程度なれていますが、過度な日焼けには気をつけましょうね。
反面、冬場は意外に寒かったりします。北風が強いのです。
日中は冬でも比較的暖かいのですが、
北風が強く曇や雨の日は体感温度は3〜5度に感じるくらい寒い日もあります。
日によってですが・・・(^ ^
奄美の「海」に行こう!!
とりあえず、奄美大島=南の島と言えば「海」のイメージでしょうか。
島の周囲をサンゴ礁がかこみ、海の豊かな恵みを育んでいます。
海水温は年平均24度と言われています。
なんて暖かいんでしょう・・(^ ^
5月〜10月の海水温は平均27度前後で、11月〜4月は平均22度前後。
で、年平均が24度、ほとんど変化ないんですね。
冬は海の水の方が暖かいわけだ・・(^ ^
海と言えば海水浴ですが、海水浴と言えば島中のビーチはキレイな白い砂浜です。
場所によっては白砂じゃないところもありますが、ほとんどが珊瑚や貝のかけらの白いビーチ。
しかも、どこに行ってもビーチがあるし・・しかも誰も泳いでいない・・・
泳いだらダメというわけないじゃないんだけど・・ほとんど人はいない。
さすがに大きめの海水浴場は夏休みには子供達でにぎわっているけれど・・
それも夏休み中くらいで、基本どこへ行ってもプライベートビーチ状態です・・(^ ^
上記の海水温にあるように、泳げるのは5月くらいから10月くらいまで・・・
けっこう長い期間泳げます。ウエット着れば年中泳げますけどね(^ ^
ダイビングすれば綺麗な熱帯魚に会えるのはもちろんですが、気軽なシュノーケリングでも十分に楽しめます。
11月〜4月はちょっと厳しいですが、5月〜10月にお越しの際は是非海の中も覗いてみてくださいね。
ニモに会えるかも・・(^ ^
奄美の「山」に行こう!!
奄美を訪れる人の多くが口にするのが、山の深さ・豊かさです。
奄美の山で一番高いのは湯湾岳(694m)です。
奄美の湯湾岳は南西諸島最高峰!とは言っても、700m無いんですけどね・・(^ ^;
島の8割は山におおわれています。
奄美の山中には日本で最も危険なヘビ、「ハブ」がいます。
奄美の山には「ハブ」が居るのでむやみに森や茂みに入ることができません。
町の中で普通に生活しているとハブに出会うことはまずありませんが、
一歩薮の中に足を踏み入れるような時は、用心しなければいけません。
奄美で生活するには、ハブの存在を忘れてはいけないのです。
頭の片隅に必ず入れておきましょう。
そうはいっても島に生まれ育った人でも、
名瀬や古仁屋などの町に住む人は直接ハブに出くわすことはまずないのですが・・・(^ ^;
ハブの存在は住む人々の生命に危険を及ぼしてきたのも事実ですが、
それが逆に今の奄美のこの豊かな自然の守り神だったとも言われます。
ハブの存在が人々を山へ近づくのを遠ざけてきたのです。
故にこれだけ多くの自然が残っていると言われています。
ハブが守ってきたこの自然豊かな奄美の山には、国指定の特別天然記念物のアマミノクロウサギや、
奄美固有の鳥ルリカケスやオオトラツグミ等が生息していて、貴重な野生の動物が多く息づいているのです。
そして貴重な植物も・・・
奄美にはアマミ○○というアマミの名前がついた植物が多くあります。
ということはもちろんアマミ固有のものです。
そんな固有種の多く生育する奄美の自然を後世まで残して行きたいものです。
奄美の「マングローブ」に行こう!!
地球は水の惑星と言われます。
空から雨が降り、山に注ぎ、谷をつたい、小さな流れから川になり、海へと流れて行きます。
そして海の水はまた空へ上昇し雲になり再び地上へ・・・
山に降った雨はただ川に集まり海へ注ぐのではなく、山に吸収され蓄えられ、少しずつしみ出して行きます。
そのときに森の豊富な栄養分も一緒に川に流れ海へ流れて行きます。
それはマングローブの植物や海の生き物達にも栄養を与えることになるのです。
奄美の川にはリュウキュウアユという貴重な鮎がいます。
本州の鮎とは少し違う亜種だそうです。
そんな貴重種が生き延びてこられたのも奄美の自然が豊かで、栄養分豊富な川やマングローブのおかげなのです。
川を伝い流れた水はマングローブへ・・
マングローブにも貴重な植物、貴重な生き物が棲息しています。
マングローブ植物のオヒルギ、メヒルギやサガリバナ、サキシマスオウノキなど・・
生き物では、ノコギリガザミという大型のカニ、手のひらサイズのシジミなど珍しい生き物が豊富です。
珍しい生き物達が多く生息しているのも、川からの豊富な栄養分のおかげ・・
そんな悠久のサイクルの中で奄美の自然は守られてきました。
これからも永遠にこの豊かな自然が守られ残っていくことを願っています。
この、ホームページを見たあなたが
「そうだ、奄美へ行こう!」
と思ってくれたなら・・
是非、奄美への旅を
ご検討いただければと思います。
お待ちしております。